クライバーの名盤のジャケットの話をもうひとつ。
これも彼の超名演である「カール・ベーム追悼演奏会」の前半に演奏されたもののライヴ録音。
(1982年録音。後半には同じくベートーヴェン/交響曲第7番が演奏された。)
演奏については今回は触れないが、名演ぞろいの彼のLPの中でもとびぬけて素晴らしい!
そのジャケット表はこれである。

まさに、音楽が今生まれ出て来たかのような素晴らしいものである。
さて、ジャケット裏面はどうか。実は2つのヴァージョンがある。
ひとつめは、通常のもの。多く日本に流通しているもの。それがこれ。

クライバーとバイエルン国立管弦楽団(国立歌劇場のオケ)の写真である。
もう一つは、ドイツ国内で流通したもの。

プレンツレーゲンテン劇場の外観の写真である。
というのは、このLP(CD)の売り上げ金の一部がこの劇場の再建(補修)費用に充てられているのだ。ということは、この「ドイツ仕様」盤はチャリティレコードなのである。
なお、私はこの両者を聴き比べてみたが音質は同一であった。
けれど、彼のファンとしては両方手元に置きたいもの。

クラシックレコード専門店・(株)ベーレンプラッテ 代表取締役
1961年新潟生まれ。
10代からクラシック音楽やオーディオをこよなく愛し、大学・大学院では建築音響を専攻(工学修士)。修了後は、ホールやオーディオルームなどの設計・施工などに従事。2002年からは、輸入クラシックレコード専門店であるベーレンプラッテを立ち上げ現在に至る。
年数十日はヨーロッパ(オーストリアやドイツなど)で過ごし、レコード買い付けや各地のコンサートホールやオペラハウスを奔走する毎日を送っている。
アナログ(音元出版)や放送技術(兼六館出版)などの雑誌にも多数寄稿。
クラシックレコードの世界(ミュージックバード)などの番組でも活躍。
五味康祐のオーディオで聴くレコードコンサート(練馬区文化振興協会)講師。
ウィーン楽友協会会員
ベーレンプラッテ
店主やスタッフたちが、直接ヨーロッパで買い付けをした良質なクラシックレコードのみ扱う専門店。
また、店舗でも使用している店主たちが厳選したレコードケア用品(クリーニングマシンやオリジナル内袋など)も販売中。
<公式SNS>
Facebook:ベーレンプラッテ
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